新潟県立坂町病院新潟県立坂町病院

糖尿病短期検査入院のご案内

糖尿病短期検査入院とは?

糖尿病は、今や40才以上の日本人の10人に1人とまさに経済発展を遂げた日本においては国民病とまでいわれるようになってきました。
糖尿病のこわいところは、血糖の高い状態が長期に続き動脈硬化が進み合併症による症状が出現するまで無症状であることが多いところです。
しかし、定期的に外来診療を継続していてもこの合併症の検査はついつい何年間も間があいてしまうのが実際です。
そこで、当院において平成17年7月より『糖尿病短期入院』を実施することとなりました。
この『糖尿病短期検査入院』では、週末2泊3日の入院で、腎症、網膜症の糖尿病合併症はもちろん血糖コントロール、膵臓からのインスリン分泌能など一通りの検査、さらには栄養指導、服薬指導も受けられるように工夫されています。
当院通院中の方はもちろん、近隣の医療機関に通院中の方でもお気軽に利用できるものとなっています。
知らない間に静かに進んでいく糖尿病合併症に足元をすくわれることのないよう、定期的な合併症、血糖コントロールのチェックのためぜひご利用ください。
特に、金曜日から日曜日までの3日間の入院となっておりますので、お仕事が気になる方にもご利用しやすくなっております。

糖尿病教育入院A(スタンダード:5泊6日)のお知らせ

糖尿病は初期には無症状ですが、血糖コントロールが悪い状態で何年も放置しておくと、視力が低下してついには失明したり、腎臓の働きが低下してついには透析が必要になることもある怖い病気です。
しかし、食事や運動に気をつけて、必要があれば薬を使用して血糖をきちんとコントロールしてゆけば、健康な人と変わらない一生を送ることができます。
そのためには食事の勉強を含めた糖尿病についての勉強が最も重要であるといわれています。
平成8年7月より継続しております糖尿病教育入院も、ご利用いただきました皆様のご意見を元に少しずつ改善を加えてきております。わずか1週間で糖尿病の基本的な知識が身につき、かつひととおりの糖尿病の検査ができるよう工夫されています。
なお講義については当院の入院・外来の患者様はもちろん、当院を受診していない方についても広く受講を受け付けております。詳しくは内科外来看護師までお尋ね下さい。

詳しくは坂町病院内科外来でおたずねください。
【問い合わせ】県立坂町病院 内科外来 電話番号 0254-62-3111 内線320

糖尿病教育入院B(ショート:2泊3日)のお知らせ

生活習慣病のひとつである糖尿病の治療は、それまで続けていたライフスタイルを正すことが基本であり、これには大変な努力が必要です。痛みや苦しみを伴うようであれば、その努力も可能でありますが、糖尿病は症状がないことが多く、途絶えがちになります。
そこで、血糖コントロールのうまくいかない方のために教育入院が効果があるといわれています。
糖尿病治療の正しい知識を持ち、強い意志を持って持続させ、それが習慣付くようにするためには、一定期間の教育入院が必要であると考えられています。入院によって多くの方の糖尿病コントロールの改善がみられています。
しかし、忙しくて休みがどうしても取れない方のために、当院では週末を利用した2泊3日入院(糖尿病教育入院B)も実施しています。この教育入院では食事療法・薬物療法など、どうしても欠かせない最小限の知識の習得と、血糖コントロール・腎症・網膜症など合併症の精査までできるよう工夫されています。

詳しくは坂町病院内科外来でおたずねください。
【問い合わせ】県立坂町病院 内科外来 電話番号 0254-62-3111 内線320

糖尿病と食事療法

糖尿病は食事が基本です。
ポイントは

  1. その人にあった適正エネルギー(食事量)をとります
    エネルギー量は主治医が決めます。
  2. 1日3食できるだけ同じくらいの食事量をとります
    朝食をぬいたり、夕食を食べすぎたりしないよう注意します。
  3. バランスよく食べましょう
    糖尿病の食事療法で特によい食品も、食べてよくない食品もほとんどありません。食品数を増やし色々な食品を上手に組み合わせて食べましょう。
  4. 継続が大切
    定期健診と食事療法は継続することがとても大切です。

過食による肥満や、偏食を避け自分に合った正しい食習慣で、糖尿病をコントロールしていきましょう。